ラーメンズ「ALICE」@福岡

ホールの入り口でチケットを切るシステムなのでロビーにはチケットがなくても入れる。小さいハコなのに当日券枠がかなりの数あるので有り難いし、屋内なので当日券待ちは辛くなくていい。西鉄ホールはプロデューサー制をとる福岡では珍しい劇場。プロデューサー自ら東京や大阪に赴き、良い舞台を呼んできている。劇場のオープンから5年、街のポケットシアターと云いつつも福岡の演劇シーンでは登竜門的地位を獲得してる。北九州に大規模な劇場ができた今もなお、魅力的な舞台を呼んでくれる本当に有り難い存在。

ラーメンズもしかりで"Cherry Blossom Front 345"から全面的にサポート、なぜか中村P自身が大プッシュ(笑)以来、福岡公演はココのみの上演で今回は"Cherry...", "ラーメンズライブin 福岡 (Classic)", "Study"に続く4日間公演。

以下ネタバレ(東京公演千秋楽を観た時との違いをメモしてます、タイトルは仮)

明転した瞬間に「っ!」とコトバに成らない空気が会場を包む。一年ぶりだもんね、真剣に見入る観客。舞台の上にもピーンと張った緊張感。東京の公演を観てしまっていた為に、違いの部分だけ抜き出し。

釈然としない
・移動の時のカクッと重心を落とす歩き方がなくなって、わりとスムーズな足はこび。個人的にはちょっと物足りない気がするのだが「不要な動きである」と演出家が判断した上での変更なのだろな、立派。
ゴルフクラブを投げる時の声「やーっ」
・「運転がアライ、態度が悪い」で有名な西鉄バスのお膝元、福岡。「バス」のネタだけで笑う土地がらか「はい発車しまーす」のセリフだけで観客爆笑。小林運転手のキレぶりが西鉄のそれと重なるのか、涙しながら笑うひと多数。

後藤を待ちながら
・おにくソーセージのくだりがなくなっていてシンプルに。
・同じくプレゼントの箱もなし。折り紙リングの「富豪の太巻きみたいですね」のセリフもなし。シンプル、けどものすごく怖い(笑)

風が吹いたら…
・「桶屋が儲かるっ」の片桐氏のアクションが眼鏡クイッでなくなっている。あれ、好きだったのに。
 小林氏はその場で歩くマイム。…器用だねえ。(足元が見えないと辛いマイムでもある)
・「桶屋がボーカル」が一番ウケていた、が小林さん声が擦れ気味。風邪治っていないのか。

バニー部
相変わらずの壊れぶり、大吟醸が。
・吠えヅラかくのが関の山だー、のくだり
 「やまーん、だだーん」「だだーん、だだーん、だだーん(電車風)」の後、ものすご低い声で「ぽっぽー、オレっ、トーマス」(会場爆笑、片桐氏無表情)
なかなか反応しない片桐氏に「今宵は手強いぞぉ」
・バニー部発声練習のとこ「テル立ち」と優雅なポーズ
 「…んな事言っておきながらグレーの歌は歌わねえ」
・「美しさと健康を考えるバニー部ゼス」(観客から ゼス?ゼス? という小さいツッコミが)
・「シャーペンのひらいかた〜」(ひいかた? おばちゃんのように小さくつっこむお客)
・「さかっちゃってんの、どっ、ねえ、どっ?」の後、片桐さんのお尻のとこに足をつっこみ「ちょっとぉ」という顔をされる大吟醸。遊び過ぎです。
・おもてなし、の説明で絡むとこ「カレシ、今日どんな感じにしてくぅ?」(でた、ナニ店員だよ)と
 肩に触れた大吟醸、片桐さんが汗びっしょりなことに気が付き、
「びしょびしょちゃんめ!」
 セリフを続けようとするもあまりの汗かきぶりに「お前、スゴいな。」
 ふっ、と笑って「…兎は水に弱いんだよ」
・ヤマダ君に見してもらった座布団は「サテンっすね」
大吟醸大いに噛む。「どこでなにをきいてきたかはしらんが」(片桐さん肩を震わせて笑う)
 言い直して「どこでなにをきいてきたかはしらんが」
 更に「どこでなにをきいてきたかはしらんが」…何故3度も言う(笑)
・終盤、会場の何か、が凄い音を立てて落ちる。
 一瞬会場も演者も音の鳴った方に向いて「ん?」となる間が
・最後は片桐さんの頭をはたいてハケる。

記憶限界。