カラフルメリィでオハヨ

「カラフルメリィでオハヨ」北九州公演観てきました。ナイロン初観劇、今月2回目のキタキュー。
みのすけの声、好きだなあ。以下ちょいネタバレ含みます。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の作・演出の舞台「カラフルメリィでオハヨ」初演は劇団健康の時、88年。今回のは9年ぶり、4度目の再演。ここまでの再演はケラ作品では珍しいのだとか。ケラ氏自身の体験をベースにした戯曲なので、特別な思い入れのあった作品なのでしょう。それでもこれでもう最後の再演になるんだそうで。いろんな意味で今回観られてよかった。
白い2階建てのセットの上段に体操座りをしたみのすけ(役名も同じ)、話はモノローグ的に始まる。セットが照明や暗明によって時に病院、時に自宅へと場面がかわる。三宅さん、猫ホテの市川さん、サモアリの小松さんを始め、三上さんなど贅沢な客演(少なくとも私にとってはハーレム状態(笑))でワクワクするよな仕掛けと残酷なシーン。みのすけ老人役の山崎さんのおじいちゃんぶりが妙にリアル。「うちの父ももう少ししたらあんな感じになるのかな」なんて思っちゃうと、差し出されたアイデアの面白さを単純に楽しむ事ができなかった。時間軸や違う物語が同時進行する設定って大好物なのにね。ケラ作品鑑賞!とは簡単にいえないのかもね。ケラにしてはストレートすぎるもの。
ちりばめられた昔ネタでガハガハ笑いつつ、時に心臓をぐっとつかまれる感じ。なんとか自分の中でバランスをとろうとしながら一生懸命観た。「人の死」をテーマにしたものだから私の反応はアレでいいのか?いいのだな。うーむ。
しかし、赤フンドシの猫足(笑)。山崎さんも好きだなあ。