地獄八景・・浮世百景

北九州芸術劇場大千秋楽。僧正、松尾さん、松永玲子さん以外は生で観るのは初、なんじゃないかしら。名前知らない人もいるし。例によって例の如く、情報を一切入れないで行ったもんだから「落、語、ネタ、かしら?」位の構え。なんと呑気な。

素材になっているのが「地獄八景亡者戯」という上方落語。筋のあちこちにいろんな落語のネタがちりばめられてる。一瞬考えて「!」となったりしつつ、自分の反応の遅さに苦笑しつつ。しかし、これ日本特有なんですかね「死ぬ」素材で笑うっての。
いやしかし、役者が濃ゆい。カーテンコールでの役者紹介でナットクしましたけど、やっぱりあのひとは歌舞伎の役者さんだったし、声も通るし落語家さん風やねえと思った人は本職だったし(知らなさ過ぎだよ、オレ!)、皆さん主役を喰うくらいの(いや、主役も張ってました、張りおうてました)エンタテイメントの手練でした。ラストでの圧巻の桜吹雪の中での立ち姿とかもう、惚れ惚れ。特に 升(毅)さん。
2時間超えのお芝居なのに面白くて引き込まれっぱなし。ゼータクな時間でした。やっ、なんで今日千秋楽なのよ!まだ観たい!