太陽の汗、月の涙

kakomi2006-12-08


昨日のオープニングレセプションに引き続き、「太陽の汗、月の涙」*1 近藤良平×野村佐紀子トークセッションを観にイムズへ行ってきました。
ダンサー近藤良平を写真家野村佐紀子が撮る、という今回の写真展を行うに至った経緯からロケの様子などまで、面白エピソードも交えつつのトーク。ロケは箱根、青山のスタジオ、長崎など合計で3〜4回。衣装は白い薄地のワンピースっぽいものとか、カラフルな振り袖、和柄のシャツとか。どれも近藤さんのインパクトにも負けないものだったし、ロケ地も廃墟だとか、池とか、沼とか、なんともドロッと力強い。撮影したフィルムの本数も数えきれない程、シャッターを切ったのだとか。タイトなスケジュールでの撮影、日の出から夜までの気力/体力を使うものだったんだろう。けど、近藤さんがまたその様子をまた楽しそーに喋るもんだから(「沼ってオトナが入るとこじゃないっスね」「振り袖は水につけると(重くて)死ぬ」とか。)辛そうなエピソードもなんだかニコニコして聞いてしまう。

アートディレクターの町口氏も含め、お互いを褒め合うみなさん。野村さんに至っては「ちっちゃくてネコみたいな顔して、体力も集中力もすごい(by 町口氏)」だとか、「逃げ場なく拳銃つきつけられる感じ、狩人が来たって感じ(by 近藤さん)」とか、躙り寄るハンターのように云われてるし。いや褒めてるんでしょうけど。お互いの好き光線が、化学反応をおこしてるのは作品を見ててもわかったし、目の前のトークからも伝わってきてなんかね「いいもんみたなあ」って感じ。(すいません、語彙がないんです)

涼しい目をした凄腕スナイパーの野村佐紀子さん、きっぱりブレないひと。そして、やっぱり「怪物くん」近藤良平氏の、周りを巻き込んでいっちゃうすごいエネルギーが伝わる。・・・えーい、説明不要じゃ、とにかくみんな見に行けよ!展示は2007年1月15日まで@イムズの三菱地所アルティアム。其のあとは全国にも廻るそうですよ。
(あ、ひとつだけ!息が抜けないくらい力強い作品群の中「(追い詰めすぎちゃうので)1コくらいブレイク入れて」という近藤さんのリクエストで、ひとつだけ他とは明らかに印象の違う作品が展示してありますよ。)

*1:ペルーのインカ帝国の言葉で「金、銀」を表す言葉だそう、近藤さん発のタイトルとか