ジュピター鑑賞

コンドルズの話ばっかりで本当にすまないと思っていますよ(棒読み)。
京都公演以来、「勝利への脱出」をしつこく繰り返し観ていたんだけれど、ここ2−3日ほどは「ジュピター」漬け。まあ、飽きもせず。

2005年3月に渋谷公会堂で行われ、同年6月にNHKの芸術劇場で放映された「ジュピター」という作品は、2001年に海外公演向けに作られた当時のベスト版、であるらしい。公演の映像前に舞踊批評家の貫成人(ぬき しげと)氏との対談があるんだが、飄々としたコメントの近藤さんと、緊張しつつもマイウェイを貫く勝山氏。そしていつ何時も臆さぬ態度の石渕さん、テケトーなエピソードをまことしやかにご披露。挙げ句、「何回も演ったからジュピターの振りだけはうまくなった」などと、海外でも大絶賛されているカンパニーとはおよそ思えない言動(笑)。

さて、開演。オープニングの群舞も勢いがあって一気に温度があがる。わ、これライブで観たらもっと嵌ってただろうなぁ。アフログラサンの近藤氏の踊りも、もはや常習犯のモモヒキも、無駄に凝りまくっているオープニング映像も、もう笑うしかない。ひねりはないけどちょっとだけラーメンズのネタ*1を彷彿させる「世界旅行:ニッポン」もちゃんと海外向けにバイリンガル上演。非常にバカバカしくて愛おしい。「コレを、本当に、外国でやってきました・・・」にえーマジ?って感じで大ウケする観客・・・そりゃそうだ。

そして細かいシーンにいちいち「きゃっ」となるアタクシ。ふぢたさんの髪バラバラのまま踊るとこ*2とか、エルビスロ〜ルの時*3の「そっちかよ!コノヤロ」的なと青田さんの表情とか、「すいません、ティッシュ配ってます、カラオケハウスでーす」の顕ちゃん*4の声とか、ものすごマニアックなとこに乙女センサーが動く。あぁ、イタイ、イタイ(言われる前に自分で言う)。

息つく間もなく次々と展開するインパクトあるダンスのシーン、合間にゆるゆるのシーンの数々。アヒル、人形劇、おもちゃのピアノ演奏、結婚式、人形劇の続きとか。き、君たちダンスカンパニーだよね?・・・もうね、理解不可能。カッコいいんだかバカなんだか、狙ってんだかどうなのか。・・・まあ狙ったベタなんだろうか。だってどう考えたってあそこはそのままの方がカッコいいもの。総じて、 自分達の武器を良く知ってんな、なんてね。

普段は「ふん、また観てんの」的態度をとるシスタが横にちょこんと座って一緒に観てる。そしてオクダさんを見て一言「ディズニーアニメにいるよね、こんなひと」・・もちろんすごい褒めてる、らしいですけど。
「だってこのひと、存在自体が武器じゃん」て(笑)。


なにげに顕作検索してたら出てきた、コレ

芸術劇場「コンドルズ公演 “ジュピター”」
チャンネル:デジタル教育3
放送日:2007年 1月20日(土)
放送時間:午後6:00〜午後7:35(95分)
番組HP:http://www.nhk.or.jp/art/

って今週土曜日の再放送ってことなのだね?わーい、また観る!

*1:例のsushi、dogeza等の日本の形シリーズ ラーメンズのほがおそらく後?

*2:すぐ後ろは愛しのアオターニャなのに、目はロン毛の君に釘付け だって女子高生のカッコではけてから、トラウザーで出てくるまで20秒ほどだよ!すっげ!

*3:エルビスが投げてよこしたマイクをロッケンロー勝ちゃんが横っ飛びで取りにいく時の黒子

*4:アテレコ係がプロップも動かしながらの不思議なコント、声色かえて喋り続けるってやっぱ役者なのね