金柑少年@北九州芸術劇場

kakomi2007-02-03

初の山海塾鑑賞でドキドキ。「金柑少年」は78年作品で、主宰の天児氏が振付・演出のみに専念した今回、氏のソロパートは若手に数名に振り分けられてて、本物のクジャク(?)が舞台を歩き回ったり(時々舞台からドスッと落ちる)するらしい。さて、ネタバレ嫌いな私が事前に手に入れた情報はこれのみ。
開演前、東京組と落ち合ってお茶。今年は山海塾の公演自体が国内の他のエリアでは行われないので、ディープなファンはかなりの数北九州まで遠征してきてるのだとか(えー!)。そいえば会場には外国の方もちらほらと。・・・根強い人気なのね。さて、中劇場はほぼ満杯。そして、後ろの方に席には天児牛大氏ご本人がいらっしゃった。華奢だけどもの凄い存在感ある人。顔もきれいなのな。

舞台はね、変な夢を見てるような感覚、無生物なモノがやおら意志をもって動き出すのをじっと観察してる感じ。ふむ、意志ってより「なにかに動かされてる」っちゅー感覚かな。体とか筋肉のつきかたや動きも観察しつつ。ずっとふわふわとかドロドロとかエロティック(表現あってるかな)で観てる側の感覚が酷使された挙げ句、最後のシーン。ずらりと並んだ演者のひとりがお釈迦様っぽく見えてなんだか涙がでてきた。む、不思議。
終演後、なんと!東京組(WSだとかで山海塾の方達とも面識がある人達)が楽屋へ挨拶しにいくのに同行させてもらう。彼らの「師匠」は気さくで柔らかい雰囲気の、とっても温和な方(あ、お釈迦様のひとだ)。蝉丸さんという方らしい。うん、私このひと好きだ。


・・・まー、なんて稚拙な感想。でも全部思い出してあの感情を全部文字に出来る程私の感覚は頑丈じゃない。ほんとに消耗するんだもの。