三月の5日間

ほとんど「ジャケ買い」のようなノリ、チラシの可愛さで見に行ったようなものなので「チラ見」か(違う!*1)。フッと寄る感じがいいなと思ったので今日も当日券で。ただ、人気だったのか、カウンターで当日券問い合わせてもしばらく放ったらかされてようやく会場に入った頃には舞台で2人の男の人がダラダラ喋ってた。客席前列と同じ高さのセットもない舞台。まだ前説なのかなと席に着いたら、どうやら違うらしい。

おそらく戯曲を丸写ししたところであの雰囲気は全然伝わらないであろうと思うので、ストーリーについても触れませんが、一応畳みます。
「2003年春のイラク戦争開戦時を扱った作品」とか「岸田戯曲賞を受賞した」とか仰々しい情報を入れないで行ったもんだからこの「ダラダラと今どきっぽい若者言葉で喋る人達」の会話をいつまで我慢できるかとハラハラしてましたが。いやー、イッキに持って行きましたねー、ミッフィーちゃんの女の子。観客はどっかで見た事ある話し方と動きに、最初は違和感を感じつつもいつのまにかげらげら笑って最後ストンと落とされる、みたいな。微妙な距離とセリフ回しとドライなセンスの良さに脱帽、非常に気持ちの良い舞台でした。アフタートークでの岡田(作・演出)さんもスマートで面白い人だったし。
あの、役者たちの体の動かし方って、フツーにやってることをちょっと誇張してたりするだけなんだろうけど。表現的にはちょっとダンスっぽいなーなんて思ってみたり。

*1:それ以前に「フライヤー」と云え