山鹿ミラクル体験

気がつけばもう2週間も放置、そんなに忙しかったワケではなくアタクシの筆無精ぶりを露呈しておりますねこんにちは、カコミです。
3連休初日。空の色と雲でまったく表情がかわる風景を見ながら朝から高速バスに乗って南へ、enokoroツアーにのっかります。行き先は山鹿、あの灯籠祭りなどで有名な熊本県山鹿市。目的地は国指定重要文化財でもある「八千代座」、明治の末に建てられた風情ある劇場。八千代座の見学ツアーに参加です。桟敷、枡席、舞台袖、楽屋、奈落、せりの装置、廻り舞台、極彩色の天井広告画。当時の街の繁栄と劇場の衰退、盛衰時を知る人達の熱い想いで蘇った歴史など、語る姐さんの名ガイドも小気味良く、舞台でリハ中の琴の演奏もいい演出になりました。暑かったけど、楽しかった。
で、問題はその後ですよお嬢さん。八千代座も素敵だったんですけど、まわりの雰囲気も「江戸かっ!」とか云いたくなるよな建造物があったり、国とか時代が違う。大正あり、昭和あり、とにかく平成じゃない事は確か。要塞のようにそびえる抹茶色のマンションとか、路地先の床の抜けたぼろぼろの廃墟に微妙に匂う生活臭だとか、妙にこだわってないお土産屋さんとか、非常に残念な感じのショッピングモールとか、やる気のない馬カレーとか(ごはん部分)。さっきまでじっとり汗吹くくらいの気温だったのに突然降り出す雨に半笑いになりながらも、たどり着いた川を見て「ドナウだ!」と言い切る3人衆(でも振り返ればそこは江戸)。「山鹿ミラクル」はまだまだ続く。ぬるい足湯の主はパンツ一丁の少年で☆の付いたオオサンショウウオだったり(意味不明)。まったりと珈琲を飲んだ後のどしゃ降りの中、外に出た瞬間に小雨に!思わず「モーゼ、モーゼ」とか叫ぶワタシ達。帰りのバスは当然爆睡、起きて「アレは夢だったか?」とか云う程の不思議空間ぶり。
家に帰りぼんやり「夢だったのかもしれない」と買ってきたのり味せんべいをぼりぼりかじる。